皆さんは譜面(TAB)を見ながらギターを練習しているときにこういう表記を目にしたことはありませんか。
思い返せば自分がギターを始めて間もない頃、この表記の意味がイマイチ分からなくて苦労した覚えがあります。
これは「ブラッシング」というギターテクニックの一つです。
左手(ないしは右手)で弦を軽く押さえてミュートした上でピッキングすると「チャカ」といった音が出るはずです。
基本はこの考えで弾いていけば良いのですが、注意点が二つほど。
ピッキングする弦は特に指定はない
さっきの譜面を例にします。
これは「3、4弦をブラッシングしなさい」という指示ではありません。
「ブラッシングしてね」という指示なだけです。
この辺りの事情がわかってないと練習する時に
「2ー5弦のコードを鳴らした後に3、4弦だけブラッシングして・・・隣り合う弦を弾かないように注意しないと・・・」となったりします(僕は昔なりました)。
記譜する人によって書き方も異なります。「一つの大きなバツ印で表現する人」もいれば「1−6弦まで全部バツ印を書く人」もいます。
共通して言えるのは「明確にこの弦を狙ってブラッシングしないとダメ」という指示ではない場合がほとんどということ。
実際の音源を聴いてどの弦をブラッシングするとそれっぽくなるか、プレイアビリティとも相談しながら検討していくようにしましょう。
ブラッシングじゃない時もある
何を言ってるんだって感じですよね。
ミュートしてパーカッシブな音を出すのがブラッシングですが、実はブラッシング表記だとしてもパーカッシブな音を出せという指示ではない時があります。
それがどんな時かというと例えば
コードチェンジの合間で明確な音程を求められてない時。でも休符ではない時
明確に「ド」の音を鳴らすわけではないんだけど、何も弾いてないわけではない。ピッキングはしてるけど特定の音程を狙って発音してるわけではない。
隙間を埋めるように良い感じにピッキングなりストロークを挟んでね、という場合にもこのブラッシング表記は使われます。
以上2点を踏まえて、譜面を見るようにしましょう。
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